キーボードに慣れない人は手元を見て、人差し指だけを使ってキーを打っていると思います。
しかし、これでは、画面と手元を交互に見て、さらに一本指でキーを押していくのでとても時間がかかります。
一方、タイピングの上手い人はキーボードを見ずにタイピングをしています。
これを「ブラインドタッチ」といいます。
キーボードに慣れない人からみると、あれほど多くのキーがあるのに、どうしてキーボードを見ることなく入力できるのか、とても不思議だと思います。
ブラインドタッチができる理由は二つあります。
まず1つ目、これはキーボードの物理的な工夫によります。
このキーボードは私のノートパソコンのキーボードです。
赤い丸印をしたキー「F」と「J」には突起がついています。
突起は左右の手の人差し指を乗せるためのものです。
ブラインドタッチができる人は、いま自分の指が正しくキーボードに乗っているかどうかをこの突起をたよりにして判断しているのです。
例えば、左手の中指は「D」薬指は「S」にあるのが自然な形ですよね。「G」を押したければ人差し指で一つ右のキーを押して、また突起の位置に指を戻せばいいのです。「E」を押したければ中指を上にずらせば自然に押せますよね?
その指を人差し指の隣に戻せば、見ていなくとも「D」の位置に戻るというわけです。
人差し指が常に「F」「J」の位置にあるのなら、他の指もいつも同じキーの上に位置しているはずなのです。
この突起は地図でいう目印となるランドマークみたいなものですね。
さて、ではもう一つの理由。それはもう「たくさんタイピングしたから」これにほかなりません。
キーの配列は「QWERTY」という名で呼ばれています。左上のキーがQから始まって「QWERTY」と並んでいることからそう呼ばれてます。
この配列はパソコンを買い替えても変わりません。QのとなりはWと決まっているので覚えるしかないのです。
それを丸覚えして、先ほどの指の配置からもっとも押しやすい指で押す、これを練習するしかありません。
楽器だってそうですよね。どこを押す、どう吹くとどんな音が出るか、これはもう覚えて練習するしかないでしょう。
何度も何度も打って、いつも指を正しい位置に戻す、これでいつの間にか早くなります。
そして、それはどのキーボードを使っても通用する技術になるのです。
しかししかし、これを練習しようとすると結構苦痛です。
例えば新聞1部買ってきて、それを丸まるタイピングで写せば相当な練習になるでしょう。
でも、つまらなくてきっと苦痛だと思います。
作業が嫌いな私なら3分(早い!)で投げ出すでしょう。
ではどうすれば比較的楽にマスターすることができるか。
おすすめはタイピングソフトで練習することです。有名どころでは「特打」というソフトがあります。
こういったソフトはおおむね2,000円~3,000円程度で市販されています。
タイピングソフトは制限時間内に打つ必要があるなどゲーム形式になっているものが多く、やりがいを感じさせるものになっています。
結果成績から苦手なキーがわかったり、その苦手なキーを含む文字を重点的に出題してくれたりもします。
単なる作業では飽きてしまうので、そうはならないように工夫が盛り込まれているのです。
わざわざお金を出してまでタイピングを!?と思うかもしれません。
ですが、ソフト一つでパソコン上のほぼすべての操作が早くできるようになると考えればとてもリーズナブルだと思いますよ。
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