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マウスにもいろいろ

パソコンの快適さ、というとパソコン本体のスペックに目が行きがちなのですが周辺機器もまたパソコン操作の快適性を大きく左右します。

ところがみなさん、気にされる方は少ないです。

PCが遅い!画面が暗い(または眩しい)!字が小さい(または大きい)!というのはダイレクトに伝わる不快感なのでよく意識されます。

でも、カーソルの動きの鈍さ、精度の悪さについては「こんなもんだよね…」と感じている方が多いせいか、あまり気にされません。

たとえばカーソルの動きが悪かったり、カーソルが勢いよく動いてしまった時、ユーザーは動作で修正して目的の位置にカーソルを合わせます。

この修正が重なれば重なるほど効率が落ちますし、精神的にもイラっとくるわけですが、しょうがないよね、と許しているように見受けられます。

まあ中には、反応悪いんだよ!とガッ!ガッ!とマウスを荒く操作する人もいますが…。

気持ちは大変よくわかります。

 

さて、このマウスですが昔はボールが内蔵されており、ボールが机と接触して転がる動きを検知してカーソルに反映していました。

現在では何らかの「光」を照射し、跳ね返ってきた光をセンサーが拾うことで、マウスの動きを検知する方式が主流になっています。

原理上、マウスを宙に浮かせると光が反射してきませんからカーソルは動きません。

さて、いま手元にあるマウス2つをちょっと持ち上げてみたいと思います。

左の黒いマウスからは赤い光が、右の白いマウスからは青い光が出ているのがわかると思います。

そう、出ている光の種類が違うのです。

ちなみに、右の青いマウスの方が性能的には優れています。

中には光が全く見えないものもあります。レーザー方式や赤外線方式といい人間の目に見える波長ではない光を出しています。

レーザー方式は高精度が求められるゲーマーたちが愛用していたりします。

赤外線方式は精度は優れていませんが、安価です。

ざっくりと特徴を下表に記します。ただし、目安と思ってください。

どの方式の中においても、性能の優れた製品とそうでないものがあります。

低精度のレーザーは高精度の青色LEDの方が優れていることなどよくあることです。これは、それぞれの方式の「向き不向き」による傾向だと思ってください。

  木製机 ツヤのある机 ガラス 読み取り精度

赤色LED 

苦手 ほぼ無理 普通
青色LED 苦手
レーザー 読み取れるものあり
IR(赤外線) 苦手 ほぼ無理  普通

この表にないスペックもあります。例えば消費電力です。

有線マウスなら気にしなくていいのですが、ワイヤレスマウスだと充電や電池交換の頻度につながります。もしくは、同じ充電・電池交換頻度になっているなら内蔵する電池量がことなることでしょう。

それならば、その分だけマウスが重くなったりしてるはずです。

そして、価格もあります。一般的にレーザーは高価です。

では、ここで私の推奨する方式ですが、「青色LED」です。

比較的安価(赤LEDにほんのちょっと費用を足す程度)で、消費電力も控えめです。およそ2千円程度で買えちゃいます。

マウスはPC作業をしている限り、頻繁に操作する機器です。

1時間作業すればいったいどれほどマウスを動かすことでしょうか。2千円でそれからずーーっと快適になるのです。

パソコンの内蔵部品を交換しろというとハードルが高いですが、マウスは誰でも簡単に交換できます。

容易でかつ安価で、交換後のメリットが大きいのです。

 

ご自身のマウス、なんか感度悪いなあと思っていたら、型番で検索してみてください。何方式かわかると思います。

それが赤色LEDやIR方式ならば、青色LEDへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

 

ではでは。