ロボットプログラミングの国際コンテスト「KOOV Challenge」が今年も開催され、10/31に受賞作品の発表がありました。
開催・表彰ともにコロナ禍のためオンライン形式で、当教室からは3作品を応募し、3作品ともに受賞するという快挙を成し遂げました。
昨年はチーム部門で銅賞を獲得、今年は個人部門で銅賞1つ、特別賞を2つ獲得です!
みんなよく頑張ってくれました。
アイデアを出す、というのは時間をかければできることでもありません。しかし、時間をかけなければ生まれない場合もあります。
1分で思いつくことも、そこに至るまでに何か月もかかることだってあります。
かつて私は、医療機器メーカーの企画部で長らく働いておりました。
宣伝・広告・マニュアル・その他もろもろで、どうすればよりよく効果的に、また商品の魅力を100%伝えることができるだろうか、悩んで考えて考えて…そして成果物を生み出してきました。
不思議なもので、この最適解に近づくまでの道のりは試行錯誤を繰り返すことで短くなっていきました。
もちろん、すごくすごく長くかかることもあります。あくまで、平均値として明らかに短くなっているという話です。
この経験から「思い付く」ということは訓練ではどうにもならない事ではないと私は思うようになりました。
アイデアを出すということは脳の引き出しを何度も何度も開け閉めして、そのデータでシミュレーションをするようなものです。
繰り返すことでこれをスムーズに行えるようになるのです。スポーツの練習作業みたいなものですね。
だから、昔の自分が1時間、脳内で試行錯誤していたことが、今の自分なら半分の時間で解にたどり着いているように感じます。
ロボットプログラミングをしていて、コンテストのように自由製作にトライすると、子供たちはたいてい大失敗をします。
思ったように動かない、重さに耐えきれずロボットパーツがもげる、動作のタイミングが合わない…
始めに構想したことをうまく実現したのをほぼ見たことがありません。
そして、時間的制約から、ゴールまでたどり着けることはほとんどないのです。
しかしこれは失敗ではありません。
次回はきっともうすこしスムーズに実現への道筋をつけられるようになっているはずです(過大な計画を立てることの無謀さも学べますね💦)。
この子たちが成長し、いずれなにかのモノづくりすることがあるでしょう。
そのときに、脳内の引き出しがスムーズに開閉できるようになっていれば、きっと大きな力になるでしょう。
※KOOV Challengeの受賞作品は当教室の「ロボットプログラミング教室【KOOV】」のページでご覧いただけます。
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